ゆっくり日記

精神疾患、回復後の持続可能な人生設計。 自分のペースで、健やかに生きる。スロー・ラグジュアリーに暮らす実践記。

【読書】水島広子著『「自分の居場所がない」と感じたときに読む本』。仕事をする目的について考えた。

 

 

水島広子さんの『「自分の居場所がない」と感じたときに読む本』を再読しました。

 

人間関係の悩みや、居場所がないと感じる気持ちについて、精神科医の立場から書かれた本です。

 

いろいろと参考になることが書かれていましたが、特に印象に残ったのは、「目的意識を持つこと」と「その場での自分の役割を明確にすること」でした。

 

自分は何のために、その場所にいるのか。

そして、そこで自分は何をするべきなのか。

 

この二つを意識することで、余計なことに振り回されずに済むという考え方です。

 

本を読みながら、今の自分が働いている目的について考えてみました。

 

私の場合、三つあります。

 

一つ目は、収入を得て自活すること。

二つ目は、仕事を通じて専門性を身につけること。

そして三つ目は、異なる価値観や世代の人たちと出会い、自分自身について新しい発見をすることです。

 

一つ目と二つ目は、以前から意識していました。でも、三つ目については、今の職場で働くようになってから、その大切さを実感するようになりました。

 

今の職場には、私より年下の人がたくさんいます。以前は、年上とか年下とか、年齢によって人を区分して考えるところがありました。

 

でも、実際にいろいろな人と接してみると、年齢だけで人を判断することには、あまり意味がないと感じるようになりました。

 

同じ年代でも、考え方や性格はそれぞれ違います。年下だからこういう人、年上だからこういう人、とは決められません。

 

結局のところ、一人ひとりを個人として見ることが大切なんですよね。そういう当たり前のことに、職場での人間関係を通じて、改めて気づきました。

 

仕事というのは、収入を得るための手段であり、専門能力を身につける機会でもあります。でも、それだけではないのだと思います。

 

自分とは異なる人生を歩んできた人たちと出会い、その人たちを知ることで、自分の考え方も少しずつ変わっていく。他人を知ることは、自分を知ることにもつながるのですね。

 

もちろん、職場のすべての人と親しくなる必要はないし、すべての出来事に意味を見いだす必要もありません。自分がそこで働いている目的を忘れずに、与えられた役割を果たしていけばいい。

 

そして、その過程で思いがけない出会いや発見があれば、それも仕事から得られる収穫なのだと思います。

 

今回の読書は、今の自分にとって、仕事とは何なのかを改めて考える機会になりました。

 

 

【映画】『マリッジ・ストーリー』。愛し合った二人が別れるということ。

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昨夜はNetflixで、映画『マリッジ・ストーリー』を観ました。

 

結婚して子どもをもうけた夫婦が、すれ違いの末に離婚するまでを描いた作品です。

 

最初は愛し合っていた二人。それぞれの仕事や人生に対する希望があり、一緒に暮らすうちに、少しずつ気持ちがすれ違っていく。

 

離婚することになってからは、弁護士を立て、子どもの親権をめぐって争うことになります。

 

かつて愛し合っていた相手と、こんなふうに争わなくてはならないなんて。人間関係というのは、難しいものですね。

 

私は結婚したことがありません。でも、この映画を観ながら、過去の恋人との出会いや別れを思い出しました。

 

好きになって、一緒に過ごして、幸せだった時間。そして、いつの間にか気持ちがすれ違い、別れることになったときのこと。

 

幸せだったことも、悲しかったことも、両方思い出して、なんだかしんみりしてしまいました。

 

映画の中で、印象に残った場面があります。元夫がランチのメニューを決められずにいると、元妻が代わりに選んであげるのです。

 

彼女は、元夫の食べ物の好みをよく知っているんですね。何気ないやり取りなのですが、私はこの場面に、二人が長い時間をともに過ごしてきたことを感じました。

 

何が好きで、何が苦手なのか。どんなものを選ぶのか。そういう小さなことを知っているのは、日々の暮らしを重ねてきたからなのでしょう。

 

もう夫婦として一緒に暮らすことはできない。それでも、相手について知っていることは、簡単には消えない。そんなところに、二人の関係の深さを感じました。

 

考えてみれば、恋愛というのは不思議なものです。かつては誰よりも親しかった相手が、別れたあとには、ほとんど接点のない人になってしまうこともある。

 

それでも、一緒に過ごした時間や、そのときに感じた幸福まで、なかったことになるわけではありません。

 

恋愛は、必ずしも永続するものではない。けれど、終わってしまった恋愛にも、確かに意味があったのだと思います。

 

『マリッジ・ストーリー』は離婚を描いた映画ですが、私には、かつて誰かを愛したことについて考えさせられる作品でもありました。

 

観終わったあと、昔の恋人たちのことを、少し懐かしく思い出しました。

【仕事】20代の頃に憧れていた「働く女性」のイメージとは違ってるけど、なかなか満足してるという話。

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画像は、今日の晩ごはん。おいしくいただきました。

 

さて。20代の頃に、私は『Oggi』や『CLASSY.』といった女性誌をよく読んでいました。

 

都会で働く、おしゃれできれいな女性たち。洗練された服を着て、都心のオフィスで颯爽と働く。そんな姿に憧れていたものです。

 

仕事の面では、『日経WOMAN』を愛読していました。特に好きだったのが、手帳の特集。

 

仕事のできる女性たちが、どんな手帳を使い、どんなふうに時間を管理しているのか。食い入るように読んで、紹介されている方法をあれこれ試していました。

 

当時は、仕事もプライベートも、何もかももっとよくしたかったのだと思います。高い給料をもらえる仕事にも憧れていました。若くて、自分にあまり自信がなかったから、何かで認められたかったのかもしれません。

 

あれから約25年。ずいぶん時間がたちました。

48歳の現在の私は、地方勤務。会社員をしています。

 

通勤時間は短く、マイカー通勤。職場の人たちも穏やか。仕事が終われば、図書館に寄ったり、家で本を読んだりしています。休日には東京や地方へ出かけて、美術館を巡ることもあります。

 

若いころに思い描いていた、都会でかっこよく働く女性とは、少し違う生活です。でも、今はこういう暮らしが気に入っています。

 

仕事についても、雑誌に登場するような華やかなキャリアを目指すより、職場の上司や先輩たちから学ぶほうが、ずっと実際的です。

 

仕事服も、黒や紺色を中心にしたスカートスタイルに落ち着きました。

 

昔は、雑誌に載っている服を見て、あんなふうに着こなしたいと思っていたのに。今でもおしゃれは好きだけれど、仕事に着ていく服については、もうあまり迷いません。

 

ふと思うのは、若いころの私は、メディアが描く「素敵な女性」を、自分の目標にしていたのだろうな、ということです。

 

もちろん、そこから学んだこともたくさんあります。手帳を使う習慣などは、今でも続いています。

 

ただ、当時の私は、いつも少し背伸びをしていたような気がします。もっと仕事ができるようになりたい。もっときれいになりたい。もっと充実した毎日を送りたい。そんなふうに、何に対しても力が入っていました。

 

今は、ずいぶん肩の力が抜けました。仕事も、暮らしも、今の自分に合っていれば、それでいい。

 

もちろん、これからやってみたいことは、まだまだあります。でも、誰かが示した理想に近づくためというより、自分が面白そうだと思うから、やってみたいのです。

 

若いころの私が今の生活を見たら、どう思うでしょう。案外、地味だなと思うかもしれません。でも、今の私は、なかなか悪くないと思っています。

 

 

【家計簿】2026年10月の支出は約23万7000円。好きなものを買いながら、黒字で終わりました。

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10月の家計簿を締めました。

今月の支出は、約23万7000円でした。

 

最近、生活費を月16〜18万円くらいにしてみようかな、と考えているのですが、今月も目標よりは多い結果になりました。

 

ただ、家計簿を見直してみると、椅子やイヤホンなどの買い物もありましたし、医療費もそれなりにかかっています。

 

それでも、収支は黒字。

 

今回は、10月のお金の使い方を振り返ってみたいと思います。

 

10月の支出内訳

 

主な支出は、次のとおりです。

 

項目| 金額

食費| 30,076円

ペット| 2,759円

日用品| 16,805円

交通費| 4,200円

交際費| 11,400円

本・エンタメ| 3,375円

美容・衣服| 26,240円

医療費| 52,310円

光熱費| 10,000円

住まい| 18,027円

クルマ| 2,231円

旅行| 16,120円

家具| 25,410円

家電| 11,290円

 

 

こうして並べてみると、今月も医療費が大きいですね。一方で、食費や娯楽費は比較的落ち着いていました。

 

医療費は約5万2000円

 

今月の医療費は52,310円でした。現在、減量のためにマンジャロを使用しているので、その費用が大きくなっています。

 

医療費はできれば少ないほうがいいですが、今は健康のために必要だと判断して使っているお金です。

 

ただし、長期的には家計への負担も考える必要がありますね。

 

医療費を除くと、今月の支出は約18万5000円。

 

そう考えると、普段の生活そのものに極端にお金がかかっているわけではなさそうです。

 

美容・衣服費は約2万6000円

 

今月の美容・衣服費は26,240円でした。

 

内訳は、おおよそ次のとおりです。

- 洋服:約7,500円

- 下着:約5,000円

- 靴:約3,500円

- コスメ:約10,200円

 

9月は美容・衣服費が約8万8000円だったので、かなり減りました。

 

今月買った洋服は、カーディガンと下着くらいです。最近は、手持ちの洋服を活用することが増えました。

 

仕事用の服も、ネイビーのワンピースやセットアップなど、自分なりの定番ができてきました。

 

今は減量中でもあるので、洋服をあまり増やさなくてもいいかな、と思っています。

 

一方、コスメは約1万円。

化粧品は好きですし、毎日使うものなので、ここはあまり無理に削ろうとは思いません。

 

ただ、以前のように、新しい商品を次々と試す必要も感じなくなってきました。自分の気に入った定番品を使っていく。それで十分満足できそうです。

 

今月は家具や家電も購入

 

今月は、椅子やイヤホンなども購入しました。家具と家電を合わせると、約3万7000円です。また、東横インに1泊した費用など、旅行関係の支出もありました。

 

こうした買い物は、毎月発生するものではありません。だから、普段の生活費とは少し分けて考えてもいいのかなと思っています。

 

ただし、特別な出費だからといって、家計から消えるわけではありません。

 

家具や家電、旅行、車検などは、年間で見れば必ず何かしら発生します。月々の生活費だけでなく、年間の支出総額も意識していきたいですね。

 

月16〜18万円の暮らしは可能なのか

 

最近、かぜのたみさんの『低コスト生活』を再読して、自分が満足できる暮らしには、いくら必要なのだろうと考えるようになりました。

 

今のところ、月16〜18万円くらいをひとつの目安にしてみようと思っています。

 

もちろん、今月の支出は約23万7000円ですから、まだ目標には届いていません。

 

ただ、家具や家電などの一時的な支出を除けば、18万円台になる計算です。

 

それに、今月は医療費も約5万円かかっています。今後、医療費が変化すれば、生活費の構造も変わるでしょう。

 

私は、生活費を減らすために、好きなことを我慢したいわけではありません。本も読みたいし、美術館にも行きたい。旅行もしたいし、美容やファッションも楽しみたい。

 

でも、何となく通販サイトを眺めて、買うものを探すような習慣は減らしてもいい。

 

最近は、そんなふうに考えています。

 

おわりに

 

10月の支出は約23万7000円。目標の月16〜18万円には届きませんでしたが、収支は黒字で終わりました。

 

最近、家計簿をつけていて感じるのは、生活費を減らすこと自体が目的ではない、ということです。

 

自分が満足できる暮らしを知って、その暮らしに必要なお金を把握する。そして、満足度の低い買い物を少しずつ減らしていく。

 

そうすれば、無理に節約しなくても、自然と支出は落ち着いてくるのかもしれません。

 

今月は美容・衣服費が大きく減りましたが、特に我慢したという感覚はありません。必要なものは買ったし、好きなものにもお金を使いました。

 

これからも、月々の数字に一喜一憂するのではなく、年間を通して自分のお金の使い方を見ていきたいと思います。

 

好きなことを楽しみながら、無理なく資産形成も続ける。そんな暮らしを、少しずつ整えていきたいです。

【読書】藤野智哉著『「そのままの自分」を生きてみる』。変わるのも、変わらないのも、自分で決める。

 

 

精神科医の藤野智哉さんの『「そのままの自分」を生きてみる』を読みました。

 

この本は、頑張りすぎてしまう人や、周囲の期待に応えようとして疲れてしまった人に向けて書かれた一冊です。

 

文章は軽いエッセイのような語り口で、難しい専門用語もありません。気負わずに読める本ですが、書かれていることには大切なメッセージがたくさんありました。

 

頑張ることだけが人生ではない

 

私たちは、成長することや努力することを、よいことだと考えがちです。

 

もちろん、努力によって得られるものはたくさんあります。私自身、勉強したり、仕事の経験を積んだりすることには価値を感じています。

 

でも、いつでも成長しなければならない、もっと頑張らなければならない、と考える必要はないのだと思います。

 

この本には、弱い自分でもいいし、頑張れないときがあってもいい、というメッセージが繰り返し登場します。

 

人生の主人公は自分だけれど、完璧な主人公である必要はない。

 

この考え方が、特に印象に残りました。

 

逃げることが必要なときもある

 

本書を読んで、以前、仕事を休職したときのことを思い出しました。

 

あのときの私は、仕事から逃げたのだと思います。でも、今になって振り返ると、あれは必要な逃げでした。無理をして働き続けていたら、もっと心身の状態を悪くしていたかもしれません。

 

当時は先行きへの不安もありましたが、休職して自分を立て直す時間を持ったことで、その後、職場に戻ることができました。

 

逃げることは、必ずしも人生を投げ出すことではありません。むしろ、自分の人生を続けていくために、一度その場から離れる必要があることもあるのだと思います。

 

自分を変えるより、環境を変える

 

もう一つ、印象に残ったのは、自分を変えようとするだけでなく、環境を変えることも大切だという話です。

 

仕事がつらいとき、私たちはつい、自分の努力が足りないのではないか、もっと我慢しなければならないのではないか、と考えてしまいます。

 

でも、問題の原因が職場の環境にあるなら、自分だけが頑張っても解決しないことがあります。

 

仕事内容、人間関係、通勤時間、働き方。

自分に合う環境を選ぶことも、人生をよくするための大切な方法だと思います。

 

私は現在、仕事をしながら、読書や美術館巡り、旅行なども楽しんでいます。仕事だけで生活がいっぱいにならず、私生活を楽しむ余裕があることは、私にとって大切な条件です。

 

自分の性格を無理に変えるより、自分が心地よく暮らせる環境を整える。

 

これも、一つの合理的な生き方だと思います。

 

他人の期待に応えるために、自分を変えなくていい

 

この本を読んで、最後に考えたのは「自分を変える」ということについてです。

 

私は、自分を変えること自体は悪いことだと思いません。新しいことを学んだり、生活習慣を見直したり、これまでとは違うことに挑戦したり。そうした変化には、人生を豊かにする楽しさがあります。

 

ただし、それは他人から評価されるためでなくてもいい。誰かに認めてもらうために、今の自分を否定して、無理に変わろうとする必要はないのです。

 

自分が変わりたいと思ったときに、自分のタイミングで、自分が望む方向へ変わっていけばいい。

 

そして、今は変わりたくないと思うなら、そのままでもいい。今の自分を受け入れることと、これからの自分に可能性を感じることは、矛盾しないのだと思います。

 

自分なりのルールで生きていく

 

本書では、自分なりのルールを持つことの大切さについても触れられていました。

 

他人の期待に応えようとすると、際限がありません。だからこそ、どこまでなら自分にできるのか、何を大切にしたいのか、自分で決めておくことが必要なのだと思います。

 

私の場合は、仕事はきちんとするけれど、私生活の時間も大切にしたい。勉強も続けたいけれど、趣味まで何かの成果につなげる必要はない。

 

そんなふうに、自分なりの基準を持って暮らしていきたいと思っています。

 

この本は、すでに自分なりの生き方を見つけている人にとっては、当たり前のことが書かれているように感じられるかもしれません。

 

でも、今まさに頑張りすぎて苦しんでいる人にとっては、気持ちを少し軽くしてくれる一冊だと思います。

 

私にとっては、これまでの経験を振り返りながら、自分の人生観を再確認する読書になりました。

 

変わるのも、変わらないのも、自分で決める。

 

これからも、そんな自由を大切にしていきたいと思います。

 

 

【仕事】土日だけ営業する小さなパン屋さん。自分に合った働き方を考える。

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今日は土曜日。午前中は自宅でのんびり過ごして、午後から散歩に出かけました。

 

秋晴れの空の下、田舎道を歩いていると、青空に白い雲が浮かび、周囲には収穫を終えた畑が広がっています。

 

すっかり秋らしい風景です。散歩の途中、以前から少し気になっていたパン屋さんに立ち寄ってみました。

 

田舎にある、小さなベーカリーカフェ

 

今日行ったパン屋さんは、土曜日と日曜日だけ営業しています。

 

店内は、木材とグレーを基調にした、すっきりとしたモダンな内装。パンの販売スペースのほかに、カフェスペースもあります。

 

私が訪れたときには、お客さんが3組ほどいました。みなさん、それぞれのテーブルで談笑していて、穏やかな雰囲気です。

 

私はアンパンとアイスコーヒーを注文しました。アンパンはなかなかおいしく、コーヒーを飲みながら、しばらく店内で休憩しました。

 

夫婦二人で、土日だけ営業する

 

このパン屋さんは、ご夫婦二人で経営されているそうです。田舎に小さなお店を開いて、営業日は土曜日と日曜日だけ。

 

そのことを知って、私は少し考えさせられました。世の中には、こういう働き方を選ぶ人たちもいるんだな、と。

 

私たちは、仕事や事業について考えるとき、つい収入や売上、事業規模などに注目しがちです。会社なら売上を伸ばし、利益を増やし、事業を拡大していく。それが一般的な成功のイメージなのかもしれません。

 

でも、すべての経営者が事業の拡大を目指しているわけではないのでしょう。自分たちが無理なく運営できる規模で、お客さんに喜んでもらえる商品を提供する。そういう経営のあり方もあるのだと思います。

 

もちろん、土日だけの営業だからといって、仕事が少ないとは限りません。パン屋さんには仕込みや材料の調達、店内の管理など、営業時間外にもさまざまな仕事があるはずです。

 

実際の経営事情もわかりません。それでも、夫婦二人で小さなお店を営み、営業日を限定するという形は、私にとって興味深いものでした。

 

事業を大きくすることだけが成功ではない

 

私は大学と大学院で経済学を学び、現在は会社員として働いています。そのため、仕事について考えるときには、収入や生産性、効率性といった視点も大切にしています。

 

ただ、経済学的に考えても、人間が目指すものは必ずしも収入の最大化だけではありません。お金を稼ぐことは大切ですが、お金は人生を豊かにするための手段でもあります。

 

仕事に使う時間を増やせば、収入が増えるかもしれません。一方で、自由に使える時間は減ってしまいます。

 

そのバランスをどこに置くかは、人によって違うはずです。収入を増やして、より大きな事業を展開することに喜びを感じる人もいるでしょう。

 

一方で、小さな事業を自分たちの手で営み、生活とのバランスを大切にしたい人もいるかもしれません。

 

どちらが正しいということではありません。自分が何を大切にしているのかによって、望ましい働き方も変わってくる。

 

今日のパン屋さんを訪れて、そんなことを考えました。

 

私にとっての心地よい働き方

 

私自身は、現在の会社員という働き方が、比較的自分に合っていると感じています。仕事では専門性を身につけ、安定した収入を得る。

 

一方で、仕事が終われば、自分の時間を楽しむ。読書をしたり、美術館に行ったり、旅行をしたり。こうして週末に散歩をして、パン屋さんでコーヒーを飲むのも、その楽しみの一つです。

 

私は仕事をすること自体は嫌いではありません。むしろ、専門知識を身につけたり、仕事を通じて社会と関わったりすることには価値を感じています。

 

ただ、人生のすべてを仕事に費やしたいわけでもありません。仕事は人生の大切な一部分だけれど、人生のすべてではない。そう考えています。

 

今日のパン屋さんの経営者とは、仕事の内容も立場も違います。それでも、自分に合った仕事と生活のバランスを考えるという点では、共通するものがあるのかもしれません。

 

小さなお店が、地域の楽しみになる

 

もう一つ、今日感じたことがあります。それは、こういう小さなお店が地域にあることの価値です。

 

私にとって、このパン屋さんは散歩の途中に立ち寄れる、ちょっとした楽しみになりました。

 

アンパンとアイスコーヒーをいただきながら、のんびり過ごす。それだけのことですが、休日の満足感はずいぶん高まります。

 

帰宅後には、幼なじみにもLINEでお店の情報を伝えました。父にも、散歩コースの一つとして勧めてみようと思っています。

 

小さなパン屋さんが一軒できたことで、地域の人たちの暮らしに、ささやかな楽しみが増える。

 

そう考えると、事業の価値は売上や利益だけでは測れないのだと感じます。

 

もちろん、経営を続けるためには、利益を確保することが必要です。でも、それと同時に、お客さんに心地よい時間を提供することにも価値があるのでしょう。

 

自分に合った成功の形を選ぶ

 

世の中には、本当にいろいろな働き方があります。

 

大きな組織で専門性を高めていく人。

自分で会社を起こし、事業の拡大を目指す人。

そして、夫婦二人で小さなパン屋さんを営む人。

 

それぞれに違った魅力があり、苦労もあるのでしょう。大切なのは、世間一般の成功のイメージに合わせることではなく、自分にとって納得できる生き方を選ぶことなのだと思います。

 

今日は、秋の田舎道を散歩して、おいしいアンパンを食べました。そして、思いがけず、仕事と人生について考える機会にもなりました。

 

成功の形は、一つではない。そんなことを感じた、10月最後の土曜日でした。

【Netflix】『レジデンス』全8話を鑑賞。個性的な女性探偵が魅力的なミステリードラマ。

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Netflixで配信されているドラマ『レジデンス』を見終わりました。

 

全8話で完結する、ホワイトハウスを舞台にした殺人ミステリーです。

 

ホワイトハウスで起きた殺人事件を、風変わりな女性探偵が解決していくという物語。

 

登場人物が非常に多く、それぞれの人物造形が個性的で、最後まで楽しく見ることができました。

 

ホワイトハウスを舞台にした群像ミステリー

 

物語の舞台は、アメリカ大統領の公邸であるホワイトハウス。

 

そこで殺人事件が発生し、事件の真相を解明するために、探偵のコーデリア・カップが捜査に乗り出します。

 

ホワイトハウスというと、大統領や政治家たちが活躍する場所というイメージがあります。

 

しかし、このドラマでは、ホワイトハウスを支える職員たちにも焦点が当てられています。

 

登場人物がとにかく多い。しかも、それぞれが一癖も二癖もある人物ばかりです。

 

誰もが何かを隠しているように見え、誰もが事件に関係しているようにも思えてきます。

 

こうした個性的な登場人物たちのやり取りが、ドラマの大きな魅力になっていました。

 

殺人事件を扱っているものの、全体的にはユーモアもあり、重苦しすぎないところもよかったです。

 

主人公の女性探偵が、とてもチャーミング

 

私が特に気に入ったのは、主人公のコーデリア・カップです。演じているのは、ウゾ・アドゥバ。

 

コーデリアは、いわゆる美人でスリムな女性主人公ではありません。ふっくらとした体型で、服装やしぐさにも独特の個性があります。

 

ところが、この人物がとてもチャーミングなのです。ちょっとした表情や身ぶりがキュートで、見ていて楽しい。

 

そして何より、観察眼が鋭い。ほかの人が見落としてしまうような細かなことに気づき、独自の方法で事件の真相に迫っていきます。

 

周囲の人たちに振り回されることなく、自分のペースで仕事を進めるところも魅力的でした。

 

外見的な美しさと、人間としての魅力は、必ずしも同じではないのだと改めて感じました。

 

男性目線を意識しない女性主人公

 

このドラマを見ていて、もう一つ印象的だったことがあります。それは、主人公が男性目線をほとんど意識していないことです。

 

コーデリアは、男性から魅力的に見られようとするわけでも、誰かに好かれようとするわけでもありません。

 

恋愛が彼女の行動の中心にあるわけでもありません。ただひたすら、自分の仕事をしているのです。

 

事件の真相を知るために観察し、考え、行動する。自分の専門能力を発揮して、目の前の問題を解決しようとする。

 

彼女は、女性である以前に、一人の優秀な専門家として描かれています。私は、こういう女性主人公が好きです。

 

女性が主人公のドラマでは、容姿の美しさや恋愛関係が重要な要素になることも少なくありません。

 

もちろん、そういう作品にも魅力はあります。でも、女性主人公が必ずしも美人である必要はないし、恋愛をしなくても、十分に魅力的な物語は成立するはずです。

 

コーデリア・カップは、まさにそのことを示している人物だと思いました。

 

人物造形の面白さを楽しむドラマ

 

このドラマは、ミステリーとしての謎解きだけでなく、登場人物たちを観察する楽しさがありました。

 

同じホワイトハウスで働いていても、それぞれの性格や価値観、行動原理は違います。

 

仕事熱心な人もいれば、癖の強い人もいる。表向きの肩書きだけでは、その人がどんな人物なのかわかりません。

 

こうした人間模様が、事件の捜査と並行して描かれていきます。

 

私は、人間の性格や価値観の違いを観察することが好きなので、こういう群像劇は面白いと感じます。

 

また、コーデリア自身もかなり個性的な人物です。優秀な探偵だからといって、何もかも完璧な人物として描かれているわけではありません。

 

風変わりなところも含めて、魅力的な主人公になっています。

 

全8話で楽しめる、おすすめのミステリー

 

『レジデンス』は、全8話で完結するドラマです。登場人物が多いので、最初は少し戸惑うかもしれません。

 

でも、見ているうちに、それぞれの個性がわかってきて、物語がどんどん面白くなっていきました。

 

私が今回、特に印象に残ったのは、やはり主人公のコーデリア・カップです。

 

美人であることや、男性から好かれることを必要とせず、知性と観察力によって活躍する女性。

 

しかも、独特の愛嬌があって、とてもチャーミング。こういう女性主人公が、もっと増えてもいいのではないでしょうか。

 

ミステリーが好きな人はもちろん、個性的な登場人物が活躍する群像劇が好きな人にも楽しめる作品だと思います。全8話、楽しく鑑賞できました。